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子供の運動神経を伸ばす「スポーツ脳」の効果とは?学力と運動神経に与える影響

2020-05-30

 

「運動万能で学力もいい」こうした万能タイプの子供は、スポーツ脳によって実現されたのではないか、
という研究がたびたび話題になります。

あまり聞き慣れない「スポーツ脳」は、運動神経の発達だけでなく学力にもいい影響を与えていることが分かってきました。
今回は、最新の脳科学のひとつであるスポーツ脳について、どんな効果があるのかについて詳しくご説明いたします。

 

運動能力と学力は関係があるの?

スポーツなどを行う運動能力と学力の関係について、興味深いデータがベネッセ教育研究所から示されています。
次のグラフは、子供を勉強の成績順に「上位・中位・下位」の3つに分け、
これまで定期的にスポーツに取り組んだことがあるかどうかを集計したものです。

 

画像:benesse.jp

 

小学生、中学生の成績上位の子供のほうが積極的に運動に取り組んでいることが示されています。
レポートでは学力とスポーツが直接関係があるかどうかはわからないとしていますが、
近年関係性が高いとする研究結果が次々と示されています。

ここからは、最新の脳科学のひとつ「スポーツ脳」について、詳しくご紹介します。

 

最新の脳科学「スポーツ脳」について

 

脳科学の研究が盛んなアメリカでは、スポーツ脳の存在についてたびたび話題になっています。
アメリカ・カリフォルニアで行われた小中学生を対象にした「カリフォルニア州の体力と学力の相関関係」によると、
先程のベネッセの研究結果と同様に体力テストのスコアと算数のスコアが比例していることが示されています。

 

画像:スポーツ庁

このレポートでは因果関係について「運動能力が優れた子は学力テストの結果も同様にいい」と評価しています。
こうした結果はさまざまな機関から発表されており、
スポーツ脳と体力、学力にはそれぞれ関係性あるのではないかといわれています。

ここでスポーツ選手を例に考えてみると、一流のアスリートになるほど空間認知能力や俯瞰的理解力が非常に高いのが特徴です。

単純に身体能力が高いだけではスポーツ選手として成果を挙げることは難しく、
空から陣形やフォーメーションを俯瞰するようなイメージ、相手との駆け引きや戦況を読む力などが非常に重要になります。

こうしたスポーツによる脳の発達は学業においても影響を与え、数学や理科などの想像力や理解力、
国語や英語などのコミュニケーション力に影響している可能性があります。

スポーツでは瞬間的に物事を判断することを求められるため、脳の素早い情報処理にも役立っているはずです。

こうしたスポーツにおける脳の働きを「スポーツ脳」と呼んでいます。
スポーツ脳が子供の生活にどのような影響を与えるのか、次の章では詳しくご紹介します。

子供とスポーツ脳の関係

勉強も運動も脳で行うということを考えると、疫学的にもそれぞれが関係しているといえます。
勉強においてたくさんの公式や解き方から答えを導き出すように、
スポーツでも多くの瞬間的な判断や試合全体をコントロールする思考力が大きな鍵になります。

子供の生活において、スポーツ脳がどう影響するのかご紹介します。

 

コミュニケーション力の発達

 

 

多くのスポーツでは仲間や対戦相手として、人と接する機会が非常に多くなります。
スポーツで相手と向き合ったとき、自然と相手の様子から動きや思考を探り、
わずかな仕草や動きから瞬時に次の行動を判断しています。
こうした相手との向き合い方や自分をコントロールする力は、脳の前頭葉や側頭葉を発達させる効果が期待されています。
脳の前頭葉や側頭葉は、日常生活におけるコミュニケーションや忍耐などの心の発達にも大きな影響がある器官です。
スポーツによる脳トレは、日常生活のコミュニケーションにおいて大いに役立つと期待されます。

 

学力アップとやる気の向上

 

 

人の脳には、パソコンなどのような記憶領域が存在しています。
ここでは長期の記憶の他にメモリーの役割を担う、ワーキングメモリーと呼ばれる一次処理を行う領域があります。

ワーキングメモリーでは、コツコツと努力する、理不尽なことにガマンする、自分をコントロールするといった、
情緒面を司っている器官です。
スポーツを通じて、このワーキングメモリーも発達すると言われており、
将来社会に出たときに大切な心やモチベーションの維持などに大切な役割を担っています。

 

運動神経も向上する

 

 

運動神経の発達には、筋肉の発達だけでなく正しい動作を覚える脳の学習も重要な要素です。
例えば、ボールを投げるときには頭のなかでイメージした軌道、到着点に向かって、
ボールを投げる瞬間まで足・腰・上体・腕をスムーズに連動させた全身運動が求められます。

こうした動作のほとんどは無意識下で行われますが、脳はこの動作を学習し記憶しています。

スポーツ脳を鍛えることで、学習効率が上がり運動神経がさらに向上する効果も期待できます。

 

子供は積極的にスポーツ脳を鍛えたほうがいい

子供を持つ多くの親にとって、子供の学力を伸ばしたい、情緒を安定させたい、運動神経をアップさせたい、
という思いを持っているはず。
子供の能力を十分に引き出すためには、脳の発達がとても重要です。

脳の発達に大きな影響を与えるスポーツ脳は、部活動やスポーツクラブでなくても鍛えられると言われています。
外で遊ぶ、体育の時間を楽しむ、休日にレジャーをするといったことでも、スポーツ脳にはいい影響があります。

小中学生の子供をもつパパママは、ぜひ子供のスポーツ脳を伸ばしてあげてください。

 

 

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この記事を書いた人: 事務局

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