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スポーツとオキシトシン-チームの絆と家族の絆を深める 子供へのタッチング等の研究の第一人者、桜美林大学教授 山口 創氏コラム

2019年7月23日

こんにちは!キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会
理事の名倉です。

協会の顧問、桜美林大学教授・臨床発達心理士、
子どもに触れることの影響や、
タッチングの質についての研究の第一人者、
山口 創教授より、コラムの執筆を頂いております。

スポーツを頑張るお子さまとの関わり方について
ぜひ参考にしてくださいね。

多くのチームスポーツでは、仲間とつながりを持つことは、
チームが一丸になって勝利をおさめるためには必要不可欠な要素です。

たとえ一人一人の力のレベルは十分にあったとしても、
チームとしての連携力やサポート力がなければ、
決して勝つことはできないでしょう。

ここで登場するのがオキシトシンです。
オキシトシンは「絆ホルモン」とか、
「幸せホルモン」と呼ばれていて、
心と身体にとても良い作用を及ぼすことが分かっています。

アメリカのプロバスケットボールリーグのNBAの選手を観察した研究によると、
開幕当初にタッチング(握り拳をぶつけ合うフィストバンプ、
飛び上がって肩をぶつけ合うショルダーバンプ、両手のハイタッチなど)が多いほど、
個人の成績もチームの勝率も高いことを突き止めました1)
それは、タッチングをすることでオキシトシンが分泌されるため、
選手同士の絆が強まるからではないか、と考えられています。

実際、さまざまな研究から、オキシトシンは、
自分が所属する集団(内集団)には擁護や協力関係が強まるのに対して、
所属していない集団(外集団)に対しては競争的になることもわかっています2)

オキシトシンはハグなどの親密なタッチングをすることでたくさん分泌されますが、
それだけではありません。
皆で「同じ釜の飯を食う」とか、
思いやりのあるコミュニケーションをするといった,
心の触れ合いを増やすことで分泌されるのです。

ですから、普段から親子でもタッチングなどの,
親密なコミュニケーションを増やすことで、
子どもにとって応援してくれる親も内集団の一員だと強く認識されることになります。

だからこそ、スポーツ後のコンディショニングをきちんとして、
子どもに触れてケアしてあげることで、
親子の絆も強まり、そしてチームの絆も強くなるのです。

 

1)Kraus, M.W. et al. (2010). Tactile communication, cooperation, and performance: An ethological study of the NBA. Emotion, 10(5), 745-749.

2) Carsten.K.W. (2012). Oxytocin modulates cooperation within and competition between groups: An integrative review and research agenda. Hormones and Behavior, 61,419-428.

 

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子供へのタッチング等の研究の第一人者、桜美林大学教授 山口 創氏の、スポーツのメンタルへの影響についてコラムの連載が始まります。

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山口 創

この記事を書いた人: 山口 創

桜美林大学教授 1967年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は、健康心理学・身体心理学。聖徳大学人文学部講師を経て、現在は桜美林大学教授。臨床発達心理士。 子どもに触れることの影響や、タッチングの質についての研究の第一人者。2016年よりKJ協会顧問

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