スポーツマッサージはどんな効果があるの?PART1 子供へのタッチング等の研究の第一人者、桜美林大学教授 山口 創氏コラム

こんにちは!キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会
理事の名倉です。

協会の顧問、桜美林大学教授・臨床発達心理士、
子どもに触れることの影響や、
タッチングの質についての研究の第一人者、
山口 創教授より、コラムの執筆を頂いております。

スポーツを頑張るお子さまとの関わり方について
ぜひ参考にしてくださいね。

 

パパママトレーナーとして、お子様のケアをしていらっしゃる皆さん、
スポーツを頑張るお子さんのケアとして、
マッサージにはどんな効果を期待していますか?

今回は、実際に行われたスポーツマッサージの研究についてみていこうと思います。

 

一言でマッサージと言っても、その手技はさまざまです。
さらには、マッサージの時間やタイミングも研究者によってさまざまで、
検討している運動の種類や量もさまざまです。

そのような統一されていない条件で、
効果について一定の結論を下すのは実はとても難しいと言わざるを得ません。

そうは言っても、皆さんはスポーツ医学の研究者でも、
科学的に実証された厳密な手技を、
スポーツ選手に施したいと思っているわけではないでしょう。

スポーツマッサージの効果については、
ある程度のものについてはわかっているため、
ある程度の効果があるときちんと認められているものを紹介していきたいと思います。

今回は、身体面についての研究を紹介します。

 

スポーツマッサージの効果として証明されているものとして、
運動後の筋肉や動脈の血流の増加、
ストレスホルモン(コルチゾール)の低下、
筋硬度の低減といった効果があるようです。

筋肉や動脈の血流の増加は、
脳内で自律神経のリラックスを高める副交感神経の活動を、
高めることから生じると考えられます。
また、リラックスすることで、
脳内で副腎皮質刺激ホルモンの分泌が低下すること、
コルチゾールの低下も起こります。

それに対して筋硬度の低減は、
筋細胞の組織間に増加した組織水のリンパ管への排出が、
マッサージによって促進された結果、
疲労が速やかに回復した結果だと考えられています。

ですからあまり圧をかけて筋肉を揉みほぐすような強いマッサージではなく、
皮膚に軽く圧をかけてリンパ液の循環を促すような、
軽いマッサージをすることで効果を発揮します。
リラックスを高める効果も同じです。

このように、スポーツ後にお子さんに軽いマッサージをすることは、
脳内と末梢の組織の両面に、
直接的な疲労回復の効果を発揮するといえるのです。

 

参考文献

Weerapong,P et al (2005). The mechanism of massage and effects of performance, muscle recovery and injury prevention. Sports Med, 35, 235-256.

 

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子供へのタッチング等の研究の第一人者、桜美林大学教授 山口 創氏の、スポーツのメンタルへの影響についてコラムの連載が始まります。

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山口 創

この記事を書いた人: 山口 創

桜美林大学教授 1967年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は、健康心理学・身体心理学。聖徳大学人文学部講師を経て、現在は桜美林大学教授。臨床発達心理士。 子どもに触れることの影響や、タッチングの質についての研究の第一人者。2016年よりKJ協会顧問

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