バスケ選手のための、イップスの克服方法とは?

こんにちは。キッズ&ジュニア協会の細川です。
「イップス」という症状は野球やゴルフによく見られるそうですが、バスケットボール界でも時折イップスに悩む選手がいる、という話を聞きます。
素人からみると、野球と違ってあんな大きなボールでプレーするのに、なぜそんな悩みが・・・なんて思われるかもしれません。
しかし、競技の特性上、フリースロー時のたった1点のシュートが入るor入らないの違いが勝敗に直結してしまう、という大きなプレッシャーがあるのです。

バスケ選手のための、イップスの克服方法とは?

改めて「イップス」とは

「イップス」とは、シンプルにご説明すると「ある特定の状況下で、特定の動作ができなくなってしまう状態」のことを指します。
この要因ははっきりと解明されたわけではなく、精神的な問題が引き起こしていると言われています。

過去に犯したミスの光景がフラッシュバックしてしまい、無意識に手足が縮こまって上手に身体をコントロールできなくなってしまうのです。
何か劇的な瞬間を経てイップスに陥ってしまうケースと、特段変わったことがあったわけでもないのに気づけば上手にボールを扱うことができなくなっていた・・・という場合もあるそうです。
決して技術的に劣る選手だけがかかってしまうとは限らず、世界的に有名なスター選手であってもふとしたきっかけで長いトンネルに入ってしまうこともある、怖い病気なのです。

イップスにかかると、どう対処すべきか

厄介なイップスですが、こうすれば確実にイップスを治すことができる、いう魔法のような方法は存在しません(または、解明されていないと言ったほうが適切でしょうか)。

精神状況によっても、改善までの道のりは変わってきますので、まずは焦らないこと。こんなこともあるのか、くらいの気持ちで焦らず落ち着いて対策を考えてみましょう。
そして、何よりも自分自身がまず、「イップスにかかってしまった」という現状を潔く受け入れる心を持つことです。

さらに、自分だけではなくチームメイト、コーチや監督など、練習で日々お世話になっている方々に対しても、イップスであることを理解し受け入れて頂けるようにサポートを依頼することが大切です。自分一人で抱え込まないことです。
決してわざとミスをしているわけではなく、自分の意思とは関係なく起きてしまっている現象だということを、できるだけ包み隠さずに伝えて、周囲に協力者を得るようにしてください。

「失敗する」ということを認めてしまう

バスケットボールは、得点を奪い合うスポーツです。一試合で何本もシュートを打ってゴールを決めていかなくてはなりません。
ターンオーバー(攻守交代)が頻繁に起こるため、自チームの攻撃時にシュートを失敗してしまうと、そのミスの差がそのまますぐに得点差となってしまいます。
とはいえ、自分にパスされたボールをシュートし外してしまったとしても、次の守備でしっかり守って取り返せば良いのです。
「このシュートを決めなければ」と過度なストレスを感じてしまうことで、よりシュートを打ちづらくなってしまうのではないかと思いますので、リラックスすることを意識してみてください。

これまでずっと練習してきたでしょうから「これだけ練習したのだから大丈夫だ。もし外してしまっても、やれるだけの準備はしたのだから仕方ない」と前向きに割り切れるかどうか、ということも大事です。ここまでやってきてダメなら仕方ない、その開き直りが好結果を生む可能性もあるのですから。

減点方式の会話をやめる

指導者や先輩、同僚から練習中のミスを咎めるような声ばかりかけていると、そのうち大きなチャレンジをせずに、無難に小さく纏まろうという意識が醸成されてしまいます。
よくある日本のスポーツ業界に残る古き悪しき習慣としては、指導者がミスを許さず逐一咎めたり、練習時から厳しくることで精神的プレッシャーに打ち克つ選手を作る、という方法があります。

シュートを打って外してしまったときに『なぜ外すんだ!ちゃんとリングを狙え!』などと叱責され続けていると、そのうちシュートを打つこと自体を避けるようになってしまったり、本来のプレー目的からかけ離れた行動を取ってしまうことにもなりかねません。
それよりも、チャレンジした事実を褒めること。部分的にでもうまくいったことに焦点を当て、褒め称えること。
こんな“加点方式”に改めると、選手たちはもっと伸び伸びと、前向きに挑戦してくれるようになるはずです。そして、ずっと悩んでいたイップスが嘘のように解消された、という事例もたくさんあるのです。

練習メニューやポジションなど、環境を変えてみる

特定の状況下でイップスは起こるとお伝えしましたが、そうならないために、いわゆる気分転換をしてみるという方法もあります。
練習メニューの順番を少しアレンジしてみたり、いつもと異なる角度からシュートを打ってみる、練習相手を変えてみるなど、とにかく環境を変化させることによって、自分の中での“デジャブ”を取り除いてしまうのです。

意外といつもと違う光景に見えるだけで、余計なことを考える隙もなく集中力が高まり、イップスどころではなくなってしまうかもしれません。
験担ぎとして、シューズの紐の結び順やビブスなど用具を変えてみるだけでも、いつもと異なる気持ちでボールに向き合うことができることだってあり得ます。
悪い意味で「いつも通り」というマンネリ感を自分の心に残さないことも大切ではないでしょうか。

正しいフォームを取り戻す

雰囲気、気分といったメンタル面のケアも重要ですが、ロジカルなアプローチも効果があるケースがあります。
例えばシュートを打つときのフォーム、動作を一から再確認してみる。
イップスだと思っていた現象は、知らないうちにフォームが崩れてしまっていたりという技量の問題に起因しているケースが多くあります。

調子が良かった頃の映像、動画を見返してイメージトレーニングを行ったり、コーチに見てもらって客観的なアドバイスを元にフォーム修正していくことも有効です。
何十回、何百回と正しいフォームでの動きを繰り返すことによって、そのうち相手の調子になど左右されない、自分の『核』となるフォームを手に入れることができるのです。
そうなると、ちょっと調子がいい、悪いといった差異を気にすることなく、ルーティンとして冷静にプレー、シュートを打つことができるようになるのです。

 

この方法さえ行えば解消できる!という魔法の対処法はありませんが、メンタル面が現認で起こるイップス対策としては、やはりまずはメンタル面に訴えかけることです。
シュートを外したところで、命まで取られるわけじゃない・・・そのくらい図太く、気楽に練習に臨んでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人: 細川 晴彦

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