(管理栄養士みのりのプロ目線! Vol.3)
今回はアスリートを栄養の面からサポートされている
喜多みのりさんのコラムのお届けです。
スポーツでもっと結果を残したい!食事からのアプローチは?
コロナの影響が大きく出てきているスポーツ業界。
練習時間が短くなったり、練習形態が今までと変わってきたり。
不安に思う方も多いのではないでしょうか。
・背を伸ばしたい
・体脂肪を落としたい
・体を大きくして当たり負けしない体にしたい
・スタミナが長続きする体、足がつりにくい体
これまでとは違う環境になってきている今、
練習だけでは超えられない壁がでてきてませんか?
限られた練習時間で
「質の良い練習」をするためには何がポイントでしょうか?
「質の良い練習」を支えるのは、栄養と休息です。
~練習と栄養と休息~
この3つがしっかりできることで、パフォーマンスが向上します。
大切なのは3つどれもおろそかにしてはいけないということ。
どれだけ素晴らしいコーチをつけて
寝る間を惜しんで練習しても、
栄養や休養がおろそかになっていると
よいパフォーマンスを発揮することは難しくなってきます。
プロの中でも強い選手は
この練習と栄養と休養のバランスが非常に良いように感じます。
またプロを目指して頑張る選手たちを見る中でも
成果を上げていく選手はバランスが非常に良いです。
実際に金メダリストと銀メダリストとの差を比べたところ
栄養面で差が見られたとの報告がありました。*)
世界のトップレベルにおいても
栄養面での差が結果の差につながってくることがこの調査よりわかります。
また世界ランキングの選手において
実力以上に成果を残せた選手は栄養面の調整が上手くいっていたことが示されています。*)
試合において実力が発揮できてないなと思う選手は
ぜひ栄養面に取り組んでみて欲しいですね。
ジュニア選手は勉強に部活にトレーニングに塾など・・・
スケジュールが詰まりがちです。
非常に大切なことですが
休息することもパフォーマンスを上げる上では欠かせません。
このコロナを機に一度振り返り、整理すると良いでしょう。
You are what you eat
「あなたはあなたが食べたものでできている」
私達の体は自ら選び、食べたものでできています。
どんな身体になるかは自分で決められるということ。
食べるものを正しく選ぶ。
自分がなりたい体になるためには、
何をどのように食べていけばいいか。
自分に合った正しい栄養の知識を身に付けたら、実践。
食事の度(1日3回+補食)×365日少しづつ変わり続けます。
日々の食事は小さな取り組みですが
サポート選手たちのデータをみていると
3ヶ月後どの選手も血液検査で確実に結果として体に現れています。
その結果、それぞれのパフォーマンス向上につながっています。
正しく選ぶって難しいことのように聞こえますよね。
競技にあった食事かどうか
ポジションに見合った食事かどうか
年齢に見合った食事かどうか
情報を取捨選択するときに参考にしてみてください。
体を大きくしたいとトレーニングに励んでも、
インスタント食品や清涼飲料水ばかり摂っていては
トレーニングの結果を出すことは難しいでしょう。
本末転倒にならないよう
まずは体にとってマイナスなものからやめてみる。
そういった簡単なことからでも良いので是非始めてみてください。
毎日でなくてもONとOFFを作りながら始めてみることが重要です。
今日の行動が明日につながっていきます。
栄養を味方にしてよりよい選手生活をスタートさせませんか?
【喜多みのりプロフィール】
バスケ、ボクシング、サッカー、野球、ラグビー、陸上、ゴルフなど
様々な選手の個別栄養サポートに従事。
国内および海外での栄養サポートを行う。
ミッション☆
世界一の笑顔の瞬間を食で作り、
日本中を健康で笑顔にする。
◆Amebablog:https://ameblo.jp/minori-kita/theme-10111657397.html
*) (柳沢ら,日本体力医学会大会, 2005).(柳沢ら,体力科学,52(6) ,1017 , 2003