水分は人間が生きていく中で非常に大切な物です。人間は1日に約2リットル以上の水分摂取が必要と言われています。これは運動をしないような日常生活を送る場合の数値です。
子供に限らず、スポーツを一生懸命頑張っている人にとってはこれ以上の水分量が汗などから排出されるため、2リットル以上の水分が必要になるのです。そのため、こまめな水分補給が非常に大切。
涼しくなってきた今の季節でも熱中症や脱水症状には常に気を付けなければいけません。
しかし、水の飲み過ぎも実は要注意!!
今回は水の飲み過ぎで発症する「水中毒」についてご紹介します!
子供を守るために理解を深めましょう!
水中毒の主な症状
症状としては熱中症と非常に似ていることが特徴です。そのため、熱中症と勘違いをして必要以上に水分を摂取するように進めると、発症しているのが水中毒の場合においてはさらに症状を悪化させてしまう原因になるので十分に気をつけましょう。
軽症の場合
- めまい
- 頭痛
- 頻尿
- 疲労感
- 浮腫(ふしゅ)
- 下痢 など
重症の場合
- 錯乱
- 嘔吐(おうと)
- 意識障害
- 呼吸困難
- 脳浮腫によるけいれん
- 肺水腫
- うっ血性心不全など
最悪の場合には命の危険にも関係してしまうほど危険のあるのです。
水中毒が起きる原因
水中毒を発症したときに、体の中で起きているこは実は熱中症とも非常に似ています。だからこそ、症状も似ていてどちらなのかわかりにくいのです。
熱中症では汗などによって水分が体内から排出されると同時に、塩分(ナトリウムなど)も同時に排出されています。これが過度に排出されてしまうと血中ナトリウム濃度が低下してしまい、電解質のバランスが崩れて足がつる(筋痙攣)を起こしたり、体調不良が起こるのです。
水中毒も結論は同じで、血中ナトリウム濃度の低下によって様々な症状を引き起こします。
しかし要因となっているのナトリウムが減少しているからではなく、水分が増えたことによる濃度の低下なのです。
特にスポーツを頑張っている子供たちは汗と共に塩分も同様に減少していることが考えられるため、より起こりやすい状態となるのです。
熱中症は夏場に特に起こりやすいですが、水中毒は冬場の汗のかきにくい状態でも同様に発症する可能性があります。
十分に気をつけましょう。
水中毒への対策は塩分チャージ
熱中症との違いを見抜きにくい水中毒。最も効果的な対策は濃度が低下している塩分(ナトリウムなど)を直接摂取すること!
最近では塩分チャージがしやすい一口サイズの錠剤タイプの物が販売されていますので、そちらを利用してください。
また、ナトリウムとは電解質と呼ばれている物の一種です。電解質がたくさん含まれているのが「ポカリスエット」。
運動中にはポカリスエットを飲むことをおすすめします。
同じようなスポーツドリンクで有名な「アクエリアス」は電解質ではなく、糖質が多く含まれたものになります。
これは体内のエネルギーとなるものなので、熱中症や夏バテ対策には有効ですが、電解質とは少し異なるものです。どちらが良いということではなく、目的に応じて使い分けてあげましょう。
まとめ
水中毒とは、熱中症とよく似た症状で判別がつきにくいです。少しでも子供が熱中症のような症状を訴えてきた場合には、熱中症だと決めつけて、水分をたくさん与えるだけではなく、双方の可能性を考えましょう。
どちらの可能性であっても塩分を摂取することは非常に効果的です!
塩分チャージの錠剤は一つずつ小分けにされているので持ち運びもしやすいので、子供に持たせてあげたり、子供の試合を見にいく際には常備するなど、対策をしてあげましょう!!