キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会顧問
筑波大学に進学し、蹴球部に在籍。在学中に日本代表へ招集される。 同大学卒業後は日立製作所本社サッカー部(現柏レイソル)へ入団し、1995年までプレー。
引退後は柏レイソルの下部組織で指導を行いながら、筑波大学大学院にてコーチ学を専攻する。 その後、フィジカルコーチとして、柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FCに所属し、2010年よりヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める。

 

フィジカルコーチとして

「僕が大事にしているのは2つ。トレーニングの原理原則と、そのスポーツの競技特性を理解すること。」
この観点が抜けてしまうと、とにかく練習量を多くこなすところがメインになりがちです。例えば単純な中距離の走り込みは、サッカーと使う筋肉が違う訳です。サッカーは細かく方向とスピードを変える競技なのに、ずっと同じペースで走ると、サッカーがやりづらい体になってしまう。特性も使う筋肉も違う。そのところを大事にしないと、トレーニングが逆効果になってしまう。もしサッカー的に心肺を鍛えるのであれば、サッカーで使う筋肉を動かしながらサッカーと同じ刺激をいれて負荷をかけていかないと、サッカーにつながってこない。
後、トレーニング効果を得るためには、トレーニングに対するリカバリーをしっかりと行えるかどうか。これが、トレーニングの「過負荷-超回復の原則」です。
子供や親御さんに対するメッセージとしては、ジュニアの子達も量をこなせば上手くなるのではないということ。我々からすると、ある間違った動きで量をこなせばこなすほど上達の妨げになるし、ケガのリスクも高まってしまう。「質」に目を向けないといけません。トレーニングとリカバリーの関係が大切なのに、そこが疎かになってしまっている。正しいトレーニング、ケアの両方をしていかないとその子の能力を最大限に伸ばしていくことはできないと考えています。

 

「タニラダーメッソッド」を開発したきっかけ

数年前のフランス代表との試合で日本人がぬかるんだピッチで何にもできずにいたのに、相手のフランス代表はぐちゃぐちゃのグラウンドで、固定のスパイクであたかも乾いた芝の上でプレーをしているように体をコントロールしていたわけです。何が起こっているのか。「フィジカルコーチ」という立場から、これは紐解かないといけないなと。そこで取り組んだのがタニラダーとそのメソッドです。
日本人はアジリティーに優れているといわれているが、1対1は弱い。本来はアジリティに優れていたら、抜かれないので1対1は強いはず。ではアジリティの要素を、どのように考えてトレーニングしているかというと、ゲームの逆算ではなく、ひとつのトレーニングだけを取り出して、ただ速く動かす。先ほどの話ではないが、速く動かす動かし方が間違っていたら、ゲームにはつながってこないし、むしろ悪い動きがどんどん身についてしまう。そこを紐解いて、あるべき姿をこのツールを使って実践しているわけです。
今フィジカルコーチをしている甲府でも、選手たちの変化は確実に起こっています。今までよくない動きをしていて、抜かれたり、ケガをしていた選手はまったく別の次元に達していますよ。

 

アカデミーでの取り組み

(ヴァンフォーレ甲府U-12「ダノンネーションズカップ2016in JAPAN」優勝、同世界大会(フランス)準優勝)
アカデミーでもトレーニングに取り入れています。基本的な体の動かし方は身についてきている。一度計測をしたんですよ。2メートル行ってそのあと下がる。いい動きと悪い動きを計測しようとしたが、もう悪い動きが出来ないんですね。年齢が若ければ若いほど、身につく速度が速いし、悪いクセが身につく時間も短い。世界大会の映像も見ましたが、大きい相手、スピードがある相手でも最後の決勝戦でもなんだかんだ守り切ってますよね。PKでやられましたが、そういうのを見ると、完全に身についてきているんだなと思います。

 

コンディショニングの重要性

日本のスポーツ文化は「休む」ことを良しとしない雰囲気がある。でも最近はスポーツ選手が海外に行き、リカバリーが大切だということが世の中に出てきて、巖さん(協会理事長)たちはじめ、リカバリーの大切さのメッセージを送る人たちが出てきた。体のコンディショニングの原理原則を考えれば、リカバリーが非常に重要なのに、そこがまだスタンダードになっていない。トップの選手もだいぶ意識が高まってきていると思いますけどね。スタンダードの輪をどれだけ広げていけるか。半分までは時間かかるけど、10人中6人がこの輪に入ってくればあとの4人は早いと思います。そこを徐々に広げたいというスタンスで考えています。

 

「パパママトレーナー講座」について

講座は素晴らしいでね。よくあれだけの内容をまとめられたと思います。子供自身もそうですが特に親御さんの理解は大切です。練習、試合に行っている時間より、圧倒的に家にいる時間が長い訳ですから。いかにフレッシュな状態でいられるか。これは家庭での取り組みと親御さんの理解は必要不可欠だと思います。コーチやトレーナーだけではそこまで面倒見きれません。できるだけ早い段階から習慣化して当たり前のようにすることが大事。そういう子が増えてくれば将来は変わってくると思います。この取り組みを通して、子供たち、親、指導者が同じ考えを共有出来る様な環境を作り出していければ理想ですね。

 

協会顧問就任にあたって

自分の思っているリカバリー、コンディショニングの大切さを共感できたのが一番。それが日本のスポーツには今後絶対的に必要になり、どんどん伝えていくエネルギーが必要です。この協会にはそのエネルギーを感じることができました。ぜひ一緒にやっていきたい!と思いました。力を併せていろんな活動に取り組んでいきたいですね。

 

「一般社団法人 キッズ&ジュニア スポーツコンディショニング協会 理事長 巖」と ともに。

 

 

谷 真一郎

Shinichiro Tani

キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会顧問
元Jリーガー/日本代表・筑波大出身
現Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府フィジカルコーチ
「タニラダー メソッド」にてジュニアからトップアスリートまで
フィジカルトレーニング・コンディショニングの普及に努める

一覧へ

アスリートからの応援メッセージ

prev

next

PAGE TOP

050-3536-7684