野球は他のスポーツと比べても腰痛が多いスポーツと言われています。理由は中腰での姿勢を続けたままプレーを行うことが多いからです。
内野を守る選手では守備を守る準備の段階から打球の補給姿勢まで、打撃になればランナーとしてリードをとっている間、キャチャーについてはプレーのほとんどが腰に負担のかかる姿勢となります。
また、打撃や投球動作では静止した状態から急に体を回旋させることでより爆発力を生み出して強い打球やボールを投げます。
これらのような動きによって腰回りを酷使しすぎる結果、人によっては高校生の若い段階から腰の痛みに悩まされる選手も少なくないのです。
腰を痛める原因は負担のかかる姿勢をするタイミングが多いからですが、多くの場合は「柔軟性」に問題があります。
本来、腰の可動域はあまり多くなくほどんど動かないで欲しい体の部位となります。しかし、柔軟性が十分でないと腰が動かない部分の代わりに動いてしまうのです。
特に「お尻」「裏もも」の柔軟性がない場合、前傾姿勢を作る際に股関節の屈曲運動が本来の動きができないため、股関節の代わりに腰が関節的な役割をして姿勢を丸めることで前傾姿勢を作り出しています。
ぎっくり腰になる場合も同じく、本来は股関節を使って動作をするべきところを代わりに腰が動いており、一定以上の負荷が乗ってしまった場合に負荷に耐えられずに激痛が走るパターンがほとんどです。
野球での腰痛の場合は徐々に蓄積された疲労や緊張が少しずつ痛みへと変わることが多いです。そのため、一度痛みが出てしまうとその後頻繁に痛みを感じてしまうことになるため、十分なパフォーマンスが出せないこともあります。
主な予防方法は「ストレッチ」です。特にお尻、裏ももの柔軟性をつけるようにましょう。
日頃のケアで腰への負担を減らすことができます。
簡単な長座からの前屈運動などでも構わないので日々積み重ねることが重要です。
また腰そのものの柔軟も有効で、ストレッチポールなど道具を使った運動は、自宅でも気軽に行なえる上に基本姿勢だけでも腰痛解消に効果があるとされ、使い方も簡単です。
日本人として世界で活躍する元メジャーリーガーのイチロー選手や現役の前田健太選手なども愛用しており、エクササイズに取り入れている野球選手も多いようです。
もう一つは体の使い方を学ぶこと。
特に「股関節」の伸展・屈曲動作をうまくできるようになると腰への負担が激減します。
これは子供だけでなく、多くの成人もできない人が多いです。
やることは簡単で、背筋を曲げないように地面に落ちている物を拾うような動作を繰り返してください。
こと時に腰は絶対に丸めない、膝はなるべく曲げないようにして動作を行うとより効果的に習得することができますよ。
それでも、腰痛が出てしまった場合には試合や練習後にアイシングをしましょう。
アイシングは基本的に炎症を抑えるための方法ですので、痛みがある場合のみにしましょう。
アイシング時間は長くても20分ほどです。そうすると徐々に痛みが緩和されます。
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