ラグビーはスポーツの中でも最も怪我の多いスポーツのため、怪我をした状態で競技に挑むというのは日常茶飯事です。多少の痛みを抱えながら試合に臨むことも珍しくありません。
今回の記事では、動けないほどの大怪我ではなくとも、下記のような怪我をしていることが多いです。
・ハムストリングス(裏もも)の肉離れ
・足首の捻挫
・足がつる
どれも非常に多い怪我となるので十分に気をつけましょう。「足がつる」や「足首の捻挫」などは軽症の場合はその日が辛くても翌日には通常通りの動きができる場合が多いですが、肉離れに関しては一度発症してしまうと癖になってしまい、再発しやすい状態となってしまいます。
それぞれの怪我の原因を考えていきましょう。
・ハムストリングスの肉離れ
今回ご紹介するなかで最も重症度が高い怪我です。肉離れは正式には「筋挫傷」と呼ばれます。これは筋肉の一部が損傷、断裂することを指します。完全に断裂した場合は「筋断裂」と言い更に重症化します。
これの主な原因は筋肉の急激な伸張と収縮になります。ラグビーのようにダッシュをしながら相手選手を交わすように激しいステップを踏む際に発症しやすいです。
・足首の捻挫
主な原因は足首が可動域を超えて動きを行ってしまうことで足首に痛みを伴います。ラグビー選手は体重が重い選手も多いため、激しいステップに足首が重さや動きに耐えられないことで発症してしまいます。
そのほか、選手同士が密集してプレーをしている時などでは運悪く足を踏まれることで捻挫を引き起こしてしまう可能性もあるので十分に気をつけましょう。
・足がつる
足がつるのは比較的ふくらはぎが多いかと思います。「つる」という状態は「筋痙攣」と言い痙攣を部分的に起こしている状態となります。これが痙攣以上になると部分断裂など「肉離れ」につながります。
足がつってしまうのは、オーバーワークや柔軟性が低い場合に可動域以上の動きを繰り返し行おうとした場合に発症しやすいです。
今回ご紹介した全ての怪我に共通して予防の効果があるのは「柔軟性」を高めることです。
肉離れも捻挫も足がつってしまうのも、ほとんどの場合が筋肉の可動域以上の動きをして耐えられなくなってしまった結果によるものです。
柔軟性はを高める運動やストレッチは子供たちからすれば、重要性を感じにくく、やっていてもあまり楽しくない時間となってしまうことが多いです。
しかし、怪我予防において非常に大切な要素であり、パフォーマンスUPにも有効ですので親子で一緒に行うなど工夫をしながらさせてあげてください。
それではそれぞれで有効な予防方法をご紹介します。
・足首の捻挫
デーピングなどで固定してあげることが有効です。足首が必要以上に動いて痛みが発生しないように足首を固定することにより、安定感が増し、激しい動きにも耐えられるようになります。
・肉離れ、足がつる
水分を十分に補給し、事前に怪我をしやすい部位をアップで温めてあげるようにしましょう。
どちらも筋肉の伸張性が損なわれていることが原因となります。温めることで、アップ前よりも伸張性がまして怪我が発症しにくくなります。
また、筋肉はゴムのようなイメージでゴムは干からびてしまうと簡単に切れてしまいますよね。
これは筋肉も同じで水分が足りないと伸張性が失われて切れやすく(断裂しやすく)なってしまいます。脱水症状以外の面でも水分補給は非常に大切な要素なのです。
アスリートからの応援メッセージ