野球スポーツ外傷 腰痛(腰椎分離症)

概要

野球に多い外傷(=外から加わった一度の強い衝撃で発生するもの)の1つとして腰椎分離症があります。野球では方や肘の怪我が多く取り上げられやすいですが、実際には腰痛を訴える選手が非常に多いです。これは大人だけではなく子供にとっても例外ではありません。

今回は、この腰椎分離症について

1.腰椎分離症を起こす部位

2.腰椎分離症とは

3.腰椎分離症の原因

4.腰椎分離症の症状

5.腰椎分離症の対処方法

という5つの項目について書いてみようと思います。

 

 

1.腰椎分離症を起こす部位

そもそも腰椎とは何か?を理解することが大切です。

腰椎とは背骨(脊椎)の中で一般的に腰と言われる部位あたりに位置している背骨のところを腰椎といいます。

背骨(脊椎)は上から順番に首(頸椎)、胸(胸椎)、腰(腰椎)の順番にグループ分けされて一つの背骨となります。

背骨は骨が縦に並んでつながっているものです。

図1

 

 

2.腰椎分離症とは

背骨が連なる腰椎の一部の骨が分離(骨折)してしまう状態となります。

多くの場合は骨に亀裂が入っている状態ですが、悪化してしまうと完全に分離してしまう可能性もあります。

分離症は特に中学生頃に発生しやすい腰痛でヘルニアとは異なり、神経を圧迫するなどの症状は見られませんが、長時間の治療が必要となってしまうことが多いです。

 

 

図2

原因

3.腱板損傷の原因

原因としては体をそったり、回旋(ひねるような動作)を繰り返し行うことによって発症します。

野球では特に投球動作やスイング動作でからなず取り入れられる動作でこの辺りが原因となります。

 

4.腱板損傷の症状

重症度によって大きく異なりますが、まだ初期の段階では腰をそらしたときに違和感やなんとなく痛いなどの症状があります。

この状態では運動中や運動後に痛みがありますが、我慢しながら続けることができる人もいます。

しかし、決して痛みがる状態で無理をするのはよくありません。

完全に骨が折れてしまい、痛いまま我慢しながら長期間放置していると分離が完成してしまい、分離部は偽関節(ぎかんせつ)というグラグラな状態になり、治りにくい状態になります。

このときは、主に腰痛や下肢痛が生じます。このときの腰痛の原因は分離部の炎症と考えられ、膝の悪い人の膝に水がたまるように、分離部にも水がたまるようになります。

また偽関節となった分離部は、周囲に骨の棘(とげ)が発生し、神経と接触することで下肢痛を引き起こすことがあります。長

時間座っていたり、立っていたりしても症状を自覚し、さらには歩行時にも下肢痛やしびれなどの症状が出てくることがあります。

若い頃の腰痛を放置した方で、年をとってからも腰痛を持病で持っていて医療機関にかかられる方の中に、この分離症による偽関節を認めることが多くあります。

 

図3

予防と治療

5.腰椎分離症の対処方法

分離症は、発生した最初のうちは単なる疲労骨折なのですが、時間とともに病態が変化していき、治療方法も大きく変わっていきます。そのため、治療にあたってはそれぞれの病態に応じた治療法が必要です

 

保存治療

初期の段階では、骨がまだくっついて治る可能性が十分にあるので、コルセットをして動かない状態を作り、自然治癒させます。状態にもよりますがこの段階でも3〜12ヶ月ほどは完全に運動禁止なのでスポーツができない期間が発生してしまいます。

そのため、少年スポーツなどは短い期間しかないため、非常に決断しづらいですが将来のためにも確実に治療を行うことをお勧めします。

 

痛みの管理

しかし、症状が進んでしまうと、基本的には自然治癒(骨が再びくっつく)ことは難しいです。そのため、基本的には痛みと向き合って生活をすることになります。

注射や鎮痛剤などの投与から行います。

どうしても痛みが引かない、と言った場合には手術を行う必要があります。

 

手術

自然治癒が望めない場合でも、スポーツを続けたい場合には手術を行うことで治療することは治療することが可能です。

完全に分離した偽関節となっていない場合には、軽度の手術での治療が可能です。そのため、早期の回復を望むことが可能であり、術後の入院期間も1週間ほどです。

しかし、偽関節となってしまっている場合には筋肉の剥離操作を行うなど体への負担が大きくなります。そのため、術後の入院期間やリハビリなどもかなりの時間を必要としてしまいます。

 

腰は人体において幹となる大切な場所の一つです。腰痛は悪化すると一生向き合う必要があるかもしれないものですので、発症した段階で無理をせず、必ず早期治療に取り掛かりましょう。

最後になりましたが、この記事がスポーツをがんばっている子どもさんや、それを支える保護者の方にとって少しでもお役に立てる情報となっていればうれしいです。

 

参考文献およびURL

1)腰椎分離症(ようついぶんりしょう)

2)家に腰椎分離症 Spondylolysis

 

 

図の引用

図2:日本整形外科学会

図3:腰椎分離症(ようついぶんりしょう)

 

岡﨑 竜貴

この記事を書いた人: 岡﨑 竜貴

月間120本以上のパーソナルトレーニングを担当。長期的なプラン(1年)で健康的に20kg以上のダイエット成功を多数実現し、長期プランではリバウンドも実績もなし。 食生活アドバイザーの資格を持ち、健康的で痩せられる食事アドバイスを提供しつつ、顧客の7割以上がトレーニングを1年以上継続できる、安全で続けられるトレーニング指導を提供しています。 ▼資格 ・加圧トレーニングインストラクター ・食生活アドバイザー3級

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